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2015年06月15日

button_15.jpg  日立 野菜を眠らせる冷蔵庫 結露防止の鍵はフィルター 船山敦子さん(日立アプライアンス 開発センタ主任技師)

Wedge 6月12日(金)

 庫内で野菜を眠った状態にして鮮度と栄養素を守るという国内の家庭用の冷蔵庫では初めての機能をつけた。日立は肉や魚などの鮮度を保つ「真空チルド」技術をテコに容量400リットル以上の大型機では国内で35%程度のトップシェアをもつ。2014年9月に発売したこの「スリープ野菜」機能で、首位の座を盤石にしている。

 実勢価格は最上位機種の「R-X6700E」で税別25万円前後。スリープ野菜のスペースは野菜室の奥側下部にあり、野菜室全体の約4割を占める。ほうれん草やチンゲン菜などを1週間、スリープ野菜と通常で保存したものを見せてもらった。

 通常保存では、すっかりしおれていたが、スリープの方は収穫直後のようにシャキシャキしていた。栄養素もしっかりキープされている。同社の分析によるとスリープで1週間保存したチンゲン菜のビタミンC残存率は97%。同社従来品の野菜室との比較では17%も改善した。

 この機能の開発に着手したのは12年の夏で、日立アプライアンスの開発センタ主任技師、船山敦子(47歳)が担当した。きっかけは、同年の新モデルで肉やサラダなどを保存する真空チルド室に「スリープ保存」の機能を付加したことだった。船山は肉や魚だけでなく、「サラダの生野菜にも鮮度保持の効果があった」ことに着目、直ちに野菜室への展開に踏み切った。

 野菜は収穫後も呼吸しており、炭酸ガス(二酸化炭素)や熟成に伴うエチレンガスなどを排出しているという。周りの炭酸ガスの濃度を高め、呼吸を抑制して冬眠状態にすれば、老化つまり鮮度の劣化が抑制できる─―というのがスリープ保存のメカニズムだ。

 炭酸ガスの確保には、部品交換の不要な光触媒を使っている。これで野菜から出るエチレンガスやにおい成分を分解し、炭酸ガスに換えるのだ。光触媒を作用させる光源にはLED(発光ダイオード)を採用した。この方式は真空チルド室で実用化済みだったことから、船山は「野菜もスリープ用に密閉したスペースを作れば、比較的容易に応用できる」と踏んだ。

 ところが、スペース内の結露という伏兵が船山を苦しめることとなる。野菜が眠りに至るまでの呼吸で水分を排出するのが原因だ。初期の試作段階でスリープ用スペース内は水びたし状態になったという。密閉空間なので、水分が蒸発しにくいのだった。

 なかなか解決策が見いだせない船山は、スリープ室の床面に水を溜め、ユーザーに捨ててもらう方式も考えた。だが、「水は腐敗しやすいし、何よりメンテナンスフリーにしないと受け入れてもらえない」と、見送った。

 苦闘が続くある日、思いついたのが専門外である空気清浄機のパーツだった。加湿用のフィルターであり、これに水を吸わせて冷気で蒸発させるとうまくいった。ただし、フィルターの量を含めた詳細設計には時間を要した。「とにかく、野菜を大量に買い込んで試行錯誤」を続けた。水分を多く含む大根を15本収容しても結露しない仕様とし、「うるおいユニット」と名付けた。

 家電の開発部門は製品ごとの縦割りであり、効率的だが柔軟性を欠くのも否めない。うるおいユニットは、かつてエアコンも担当し、脱臭技術などで清浄機部門と接点があった船山ならではのソリューションだった。(敬称略)

池原照雄 (ジャーナリスト)
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